1980年に建てられた住宅の改修です。
もとの建物は、２階建て鉄筋コンクリートの主構造に、木造の小さな空間が2つとりついた構成になっていました。木造部分はそれぞれ12㎡程度の小さな空間ですが、南の庭へ続くサンルーム／北のキッチン•玄関は、どちらも生活の中で頻繁に使われる重要な空間です。今回の改修はこの木造部分を中心に行い、住み手である老夫婦の生活に合わせて少し面積を減らし、高さ寸法も低く抑えました。障子や引き戸を用いた「木造らしい」空間に変えることで、もとの建物が持っていた混構造の魅力を改めて引き出しました。